
安東車戦将軍魯国公主祭りが5月1日に幕を開けた。雄府公園と仮面踊り公園の一帯が舞台だ。車戦遊びや真鍮橋踏みといった伝統の遊びを、現代的な舞台と美食・公演のプログラムとともに繰り広げる。
車戦遊びの核心は動体(トンチェ)だ。カシワをたわめて編み、藁と縄で縛った本体は、数人が肩で支えてやっと動く。木がぶつかり合うときに出るきしむ音と藁の匂いは、舞台照明が代わってくれない部分だ。
真鍮橋踏みは反対側にある。女性たちが腰をかがめて背を連ね橋を作り、その上を一人がゆっくりと渡る。力で押し切る遊びのかたわらに、身を低くして互いを支える遊びが一緒に組み込まれる。
この祭りの名に魯国公主が入る理由も、その由来から出ている。安東は高麗の恭愍王が紅巾の乱を避けて下ってきた土地であり、二つの遊びはいずれもその記憶を体で移してきた形式として伝えられてきた。歴史が文書としてだけ残らず、手と肩の動作として残ったという点が、この地域の民俗の特徴だ。
民俗の遊びを祭りの商品に移す仕事には、いつも摩擦が伴う。舞台と照明、美食ブースが付けば遊びは見栄えがよくなり、代わりに参加の取り分が減りやすい。逆に原型ばかりを守れば、遊びを受け継ぐ人がいなくなる。今年の編成は二つの力の間で、観覧より参加の側に少し傾いている。
動体を押すには村単位の人員が必要だ。真鍮橋を踏むにも、互いの背を知る人たちがいなければならない。遊びが生きているためには結局その遊びをともにする隣人が残っていなければならないという意味であり、地域の祭りが担う取り分がここにある。
祭り会場は雄府公園と仮面踊り公園の一帯に分かれているため、二つの区域を行き来する移動時間を見込んでおくのがよい。開幕日のプログラムは順次進行するので、到着時刻によって見られる種目が変わる。詳しい時間割と運営事項は現場の案内で確認する必要がある。
動体がひとたび傾けば、二十人の足が同時に土を掘る。その音を聞いたことのある人と映像で見た人の記憶は、違うかたちで残る。安東へ行く道があるなら、今年は観覧席より広場の側に立ってみることを勧める。
行事情報
日時: 2026年5月1日開幕
場所: 安東雄府公園・仮面踊り公園一帯
主なプログラム: 車戦遊び、真鍮橋踏み、公演および美食プログラム
