
光州市光山区の21の行政洞で政府米を運ぶ㈱光山宅配は、玄関の前に品物を置いて帰らない。住民に直接会ってコメを手渡し、普段と違う様子が見えれば洞行政福祉センターと福祉機関に知らせる。この会社が1か月平均で配送する先は約8700世帯、10kg入りで1万2000袋だ。配送経路がそのまま安否を尋ねる動線になったわけで、旧正月の前後に支援の死角の掘り起こしが集中する時期には、こうした方法が行政の通知より早いことがある。
㈱光山宅配は2019年に次上位階層の2人と基礎生活受給者1人が一緒に設立した自活企業だ。同年3月に自活企業へ転換し、その後、光州広域市長表彰と光山区庁長表彰、保健福祉部の優秀自活企業に名を連ねた。職員は7人。地域の物量だけでは人件費と運営費をまかなうのが厳しい規模だった。
突破口は海の向こうから生まれた。2025年1月から全羅南道莞島まで配送圏域を広げ、12の邑・面、月平均3070世帯に毎月3600袋を運ぶ。島と内陸を行き来する仕事が増え、運営は一息ついた。光州と莞島の世帯数は互いに異なる地域の配送実績なので、合わせて読む性格のものではない。
釜山市海雲台区では住民が自ら委員の名札をつける。18の洞の地域社会保障協議体に参加する委員は全部で393人。彼らは昨年、会議を92回開いて案件236件を扱い、福祉の死角にある1万5089世帯を見つけ出した。洞ごとの特化事業144件も一緒に回した。
海雲台区は「2026年 洞地域社会保障協議体運営・支援計画」を立てた。今年からはコンビニや美容室、配達業のように住民と毎日顔を合わせる業種の従事者の参加を増やす。委員の力量強化教育と自殺予防教育を行い、孤独死のリスク群と統合ケア対象者をあらかじめつなぐ手続きも設けるという内容だ。

京畿道高陽市では協同組合がケアを事業領域に引き寄せている。高陽市協同組合協議会は13日に定期総会を開き、設立11周年を迎えた。ホ・ソンジュ会長が率いる協議会は、京畿道社会的経済院の支援事業として1年間に常時相談160件、コンサルティング70回、教育13回をこなした。感謝盾は優秀協同組合に選ばれたドリームシェアリングのイ・ギデ前理事長に贈られた。
協議会が主管した「高陽市の統合ケア、ともにつくる未来」フォーラムには148人が集まった。最近は「高陽市社会連帯経済統合ケア推進団」も発足した。複数の社会的経済組織が手を組んで在宅ケアの生態系をつくろうというのが推進団の掲げた目標だ。ケア統合支援法の施行を前に地域単位で準備を急ぐ流れだが、施行年度は確定的に言いにくい。
同じ時期、京畿道光明ではハアン総合社会福祉館が地域の6機関と力を合わせ、429家庭に旧正月の支援物品を届けた。光州と釜山、高陽、光明は主体も方法もそれぞれ異なる。共通点があるとすれば、誰がどこに住んでいるのかを書類ではなく足で確かめるという点だ。
配送労働者が危機を感知した後、どれだけの世帯が実際の支援につながったのか、海雲台区が見つけ出した1万5089世帯のうちサービスにつながった割合がどれくらいなのかは集計が出ていない。成果をはかる指標は今後埋めるべき課題として残っている。それでも、コンビニの店主や美容室の院長が協議体の委員として入ってくる変化は今年のうちに目で確かめられる。コメを1袋手渡すために呼び鈴を押すことが福祉制度の最初の接点になる町が増えている。
