
漢陽都城と北漢山城、蕩春台城を一体としてまとめた「漢陽の首都城郭」(Capital Fortifications of Hanyang)が、ユネスコ世界遺産センターの書類棚に置かれた。京畿道と国家遺産庁、ソウル市、高陽市が1月27日に最終申請書を共同で提出した。昨年9月に渡した草案を手直しして仕上げた版である。ここから審査の手続きが動き始める。
石に触れてみた人は分かる。城壁の下の方は大きな石が粗く組み合わされ、上に行くほど削られた面が整ってくる。手のひらに触れる感触が層ごとに違い、雨の翌日になると苔のにおいが湿って立ちのぼる。漢陽を守るために築き上げた城郭の由来は600年近くさかのぼる。
三つの城郭はそれぞれ担う役割が違った。漢陽都城は行政の中心を囲み、北漢山城は有事の際に首都の外郭を支え、蕩春台城は民が身を避け長期戦を持ちこたえる倉庫を包んだ。三つとも包谷式城郭、つまり渓谷を内側に抱き込んだまま山地と丘陵の尾根に沿って続けて築く形式である。国家遺産庁は、この結合が東北アジアの築城の伝統を受け継ぎながら朝鮮半島の首都城郭の発展の頂点を示していると評価した。
まとめは失敗から出てきた。漢陽都城は2012年に暫定リストに載った後に登録を推し進めたが、2017年の諮問機関の審査で「登録不可」の通知を受けて申請を取り下げた。北漢山城も2018年に文化財委員会の暫定リスト審議の敷居を越えられなかった。別々に立っていた城壁が国家遺産庁の勧告に従って一つの物語にまとめ直されたのはその後である。

道のりは滑らかなばかりではなかった。国内手続きの最後の関門である「登録申請対象」の選定で文化遺産委員会が審議を一度保留し、遺産区域と緩衝区域の基準・原則をさらに整えるよう求めがあったという。城壁の外側にどこまでを遺産の領域として線を引くかによって、登録後に都市が負う規制の厚みが変わる。ソウルと高陽の市街地が城壁のすぐ手前まで上がってきているだけに、この線引きは書類上の問題では終わらない。
国際審査の側の空気は悪くない。イコモス(ICOMOS)は予備評価で「顕著な普遍的価値」(OUV)の要件を満たす可能性があるとの意見を出した。実地調査団は今年9月末ごろに城壁を直接踏んでみる予定と伝えられる。最終判定は2027年7月の世界遺産委員会の役目である。
登録が確定すれば「漢陽の首都城郭」は韓国の18番目の世界遺産になる。京畿道としては水原華城と朝鮮王陵、南漢山城に次ぐ4番目のリストである。朴来赫(パク・レヒョク)京畿道文化体育観光局長は、関係機関と足並みをそろえて登録の全過程に対応し、この遺産の価値を国際社会に知らせると述べた。
待ち時間は18か月ほど残っている。その間にも城壁はその位置で古びていき、人々はその上を歩く。北漢山城の大西門から尾根に沿って登ると足元で城石がざらざらと鳴る音がして、その音の向こうに高陽とソウルの屋根が一緒に目に入ってくる。審査がどちらに傾こうと、その音を直接聞いてみた人の数だけこの城壁は都市の記憶になる。
