
安東車戦将軍魯国公主祭りが5月1日から5日まで5日間開かれる。舞台は安東市街地の真ん中にある雄府公園と、その下を流れる洛東江沿い一帯だ。内陸盆地の春は遅く来て、川風がようやくぬるむころに祭りが始まる。
祭りの骨格は車戦遊びの再現だ。太い木を組んで立てた「トンチェ」が互いに押し合い持ちこたえる間、乾いた木がぶつかり合う鈍い音と足元から立つ土ぼこりの匂いが広場に低く漂う。人の肩と腰で押し上げる遊びなので、機械仕掛けの入り込む余地がない。
名称に入っている魯国公主は、高麗の恭愍王が南へ避難していた時代の話から来ている。王と王妃が安東に至ったという説話が遊びの由来として伝えられてきて、祭りは毎年その説話を再び広場に上げる。記録に残った歴史と村が口で伝えてきた記憶の間には、いつもいくらかの隔たりがある。
今年変わった点は日程の組み方だ。午前に到着して一勝負見て夕方に去る日帰りに代えて、数日とどまりながら体験するプログラムが祭りの中心に置かれた。5日間という期間は、その変化を引き受けるために取った長さと読める。
とどまる時間が長くなると、祭りは広場の外へ広がる。食事をして眠りながら市街地の路地や川沿いを歩く間、一勝負を見に来た足取りは都市を体験する足取りに変わる。無形遺産が地域に根を下ろす方法の一つがここにある。

緊張がないわけではない。国家無形遺産は原形を守らなければならない対象でありながら、同時に人が集まってこそかろうじて続く遊びだ。観客のために場を整えるほど見栄えはよくなり、見栄えがよくなるほど遊び本来の粗い手触りは少しずつ削られていく。5日間を選んだ判断は、その二つを一年のうちに共に引き受けてみようという試みに近い。
訪ねる道は難しくない。雄府公園は安東の旧市街にあり、市場と路地が徒歩で届く範囲に共に置かれていて、洛東江沿いは公園から南へ下ればそのままつながる。料金と予約方式をはじめとする詳細な運営案内は開幕に合わせて整理される。
5月の最初の5日間、安東では木と人の力がぶつかる音を直接聞くことができる。トンチェが押し上げられる瞬間の振動は画面には移されない。一日を空けて行きつつ、できればもう一晩置いて来るのが、この祭りが今年提案する方式だ。
行事情報
日時: 2026年5月1日(金)-5月5日(火)
場所: 安東雄府公園、洛東江沿い一帯
