
山林庁が26日午後4時をもって、全国の山火事災害に関する国家危機警報を「注意」から「警戒」に引き上げた。この時点で、湖南を除く全国のほとんどの地域に乾燥注意報・警報が出ている。この1週間に全国で発生した山火事は36件だ。春の花が咲く季節と、森が最も乾く時期が再び重なって訪れた。
引き上げに伴い、山林災害防止機関は所属公務員の6分の1以上を非常待機の状態に置き、山火事の脆弱地域に監視人員を増やす。地方自治体は地域災難安全対策本部を稼働させて対応態勢を整える。山火事災害の国家危機警報は関心・注意・警戒・深刻の4段階で運用される。今回の調整は注意から警戒へ1段階引き上げた措置だ。
山林庁の統計を見ると、3月末は1年のうち山火事の危険が最も高い時だ。昨年に嶺南圏を襲った超大型の山火事も同じ時期に起きた。カレンダー上の偶然と見るのは難しい。
冬の間ずっと乾いた落ち葉の層と上昇する気温、屋外活動の増加が一度に重なる季節的な条件に近い。同じ条件が毎年繰り返されるということは、備えの時期も毎年予測できるということだ。
山林当局は引き上げの理由として、乾燥注意報・警報と気温上昇がつくり出す物理的な危険をまず挙げた。そこに、開花期の登山客・花見客の急増に備えてあらかじめ手を打つ先制的な性格も併せて挙げた。危険が起きた後に追いかけるのではなく、危険が来る前に人員を配置するやり方だ。
広く見れば、今回の警報は単発の出来事ではない。2025年の韓国では記録的な猛暑と大型の山火事、108年ぶりといわれた激しい干ばつ、1時間あたり100mmを超える集中豪雨が1年のうちに揃って現れた。乾いた季節と濡れた季節がそれぞれ極端に振れるパターンだ。長く乾いた土地はより燃えやすく、燃えた山林はその後の豪雨を受け止めておけない。
こうした記録を絶望の根拠として読む必要はない。猛暑日数と干ばつの強度、降雨の強度が1年のうちにどのように互いを大きくしたのかが観測された値として残ったということは、適応政策の優先順位を勘で決めなくてもよいという意味だ。どの季節に人員をどこに置くべきか、どの山林に防火線と貯水施設を入れるかを観測値で検討できる。2025年の記録をまとめた分析は、大統領直属機構のレベルでも扱われたと伝えられる。
もちろん記録がひとりでに政策になるわけではない。削減なしに適応だけでは極端の幅が広がり続け、適応なしに削減の掛け声だけを前面に出せば、この春に尾根で燃える火を防げない。二つの軸を同時に進めなければならないということは、昨年に韓国が経験した季節が示した。そしてその実行のかなりの部分は、予算と人員より前に個々の行動から始まる。
キム・ボムス山林庁山火事防止課長は、山林に近い場所での喫煙や違法な焼却といった違法行為を控えてほしいと呼びかけた。山火事の出火原因の大半は人の指先から生じる。今週末に花を見に山へ登る計画なら、リュックからライターを外し、田畑の縁の枯れ草を燃やさないことで十分だ。警戒段階の森で最も安く確実な消火装備は、そもそも灯されなかった火の粉だ。
