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『第二の地球はない』を2月にもう一度開く理由

배진경·公開 2026-02-24 16:23 KST
個人の実践と制度転換の距離を測り直す本
『第二の地球はない』が向かう先はタンブラーの次の話だ
『第二の地球はない』が向かう先はタンブラーの次の話だ / ⓒ ブレスジャーナル

2月のタンブラーはどのあたりにあるだろうか。1月の第1週に思い切って買ったカップは流し台の隅に伏せられ、エコバッグは玄関に掛けられたまま忘れられている。決意が揺らぐ季節に自責をもう一枚重ねるより、その決意がそもそもどこまで届きうるものだったのかを問い直すほうがよい。

『第二の地球はない』はその地点から語りかける。2020年にRHコリア(알에이치코리아)から出たこの本の著者はタイラー・ラッシュ(타일러 라쉬)だ。放送で見慣れた顔が気候の話を持ち出したとき、この組み合わせを軽く見た人もいただろう。しかし本が選んだ方法は、脅す側でも、たやすい慰めを差し出す側でもなかった。

題名から断固としている。代わりの惑星はないという一文は交渉の余地を消す。それでいて叙述の温度は落ち着いている。気候問題を遠い未来の災害から今の私たちが使う物と制度の問題へ引き下ろすことが、この本の基本動作だ。

カーボンニュートラルは個人の節制だけで到達する目標ではない。エネルギー源を変え資源循環の体系を組み直す仕事は、一人で決意してできる種類の変化ではない。それでも制度を動かす最初の力は、その制度を求める人々から出てくる。

本はそのつながりを丁寧にたどる。タンブラーを使う人と規制を求める市民は結局同じ人であり、個人の実践が声につながるとき重みが変わるということ。実践の手応えが尽きる2月に読むのに向いている。

第二の地球はない · タイラー・ラッシュ · RHコリア
第二の地球はない · タイラー・ラッシュ · RHコリア / 表紙 · RHコリア

強みは近づきやすさにある。専門用語を減らし、気候を初めてのぞく読者が途中で本を閉じないよう敷居を下げた。終末のシナリオで読者をまひさせもせず、小さな実践がいくつかあれば十分だという安価な安堵を売りもしない。この均衡は思ったより珍しい。

薄くなる箇所もある。2020年に出た本なので、その後変わった政策環境と産業転換の細部は入っていない。産業再編や国際交渉の技術的な層を掘り下げようとする読者には次の本が必要だ。入門書としての美点と限界が同じ根から出ている。

気候の書棚には科学データを前面に出した本と政策分析書があふれるほど出ている。この本は読者を説得の対象に置かず、ともに声を上げる人として扱う。だから読み終えると無力感より言いたいことが生まれる。

2020年の刊行から6年が過ぎる間に気候論議の言葉は変わった。個人の罪悪感を刺激する話法は力を失い、共同の声と政治参加を語る側が書棚の中心へ移ってきた。この本が初版で押し進めた態度がその変化の早い兆しだったという事実は、今もう一度開いてはじめて見えてくる。

だから古い入門書としては読まれない。政策と産業の細部は古びても、読者を説得される人でなく語る人として扱う態度は刊行当時よりむしろ鮮明になった。2月の決意が揺らいだ季節にこの本をもう一度開くことが不自然でない理由もそこにある。

ペ・ジンギョン記者 · Breath.Culture

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