
光は音を立てない。6月5日から7日までの3日間、忠北沃川のアント村と京畿華城一帯でホタルの生態体験と環境の日フェスティバル「ファンタジー華城」が相次いで開かれる。環境の日である6月5日に合わせて幕を開ける二つの行事は、初夏の夜の光と水の流れを前面に掲げる。
アント村の夜は懐中電灯を消すところから始まる。ホタルは水が澄み、土が生きている場所でだけ幼虫の時期を耐える。村が守ってきた条件を確かめに行く歩みだ。
華城の側は昼の顔も併せ持つ。「ファンタジー華城」は環境の日を前面に掲げた名前のとおり、初夏の水の流れと夜の光をテーマに3日間を満たす。
光ひとつを守る仕事は思ったより厄介だ。小川に農薬が流れ込めば幼虫が食べて生きるカワニナから姿を消し、街灯がひとつ増えれば相手を探す信号がかき消される。住民たちが夜に明かりを減らし、水辺に手をつけない側を選んできた時間が、夏ごとに繰り返されるこの風景をつくった。
人が押し寄せればその均衡は揺らぐ。来訪者が増えるほど村が守ってきた暗さは薄くなる。
だからこの夜には心得が要る。携帯電話の画面と懐中電灯の明かりを消すこと、明るい色の服と香りの強い化粧品を避けること、草むらに入らず道の上にとどまること。声を落とすことも同じだ。
地域共同体が自らの資産を自ら管理してきた事例として見ると、このフェスティバルの性格は少し変わってくる。手をつけないという決定と、使わないでおくという約束を次の世代に引き継ぐ手続きが積み重なった。ホタルはその結果を夏の夜ごとに目に見える形で知らせる指標だ。
天気は変数だ。雨が降ったり風が強かったりする夜には光がよく見えない。訪問前に当該自治体と村の側の案内を確認して動くほうがよい。
暗さに目が慣れるには時間がかかり、その時間を耐えた人にだけ小川べりの緑の点がひとつずつ現れる。3日が過ぎれば光は散り、村は静かになる。
行事情報
日時: 2026年6月5日(金)-7日(日)
場所: 忠北沃川アント村、京畿華城一帯
行事: ホタル生態体験、環境の日フェスティバル「ファンタジー華城」
