
滝は夜も音を止めない。第25回西帰浦天地淵夏の音楽祭が8月21日金曜日、済州西帰浦市の天地淵滝の野外ステージで幕を開ける。落ちる水の音を背景に敷き、夏の夜の音楽を聴かせる公演として組まれる。25回目の夏を迎えた。
ステージを新たに建てる代わりに、滝が立つその景観をまるごと公演場にした。
天地淵の夜は湿っぽい。黒い岩の崖が水を受け止めながら低く鳴り、水しぶきが霧のように広がって客席まで届く。濡れた苔と木の皮の匂いが夏の空気に混じる。
音響機材をいくら引き上げても、この水音は消えない。演奏者は水音に耐える代わりに、その上に音を重ねる方法を選ぶことになる。
自然の景観を公演場に使うことには代償が伴う。人が入れば光が入り、音が増幅される。滝の周りに暮らすものたちにとって、夏の夜の拡声器は歓迎される客になりにくい。25年間、同じ場所で同じ行事が繰り返される間、片づけて元に戻す作業も25回繰り返された。
西帰浦の人々にとって、この音楽祭は夏の終わりの夕方の外出として定着した。チケットを買って大きな公演場を訪ねる種類の音楽体験とは趣が違う。水辺へ歩いて下りて座れば公演が始まる。
野外公演なので天気を見ておく必要がある。夏の済州の夕方の雨は予告なく降り出しては止む。薄い上着を一枚持っていけば長く座っているのに具合がよい。
25回目のステージが明日開かれる。滝はその日も同じ音で流れ落ち、観客はその音の真ん中に座る。済州西帰浦市の天地淵滝へ歩いて入っていけばよい。
行事情報
日時: 2026年8月21日(金)開幕
場所: 済州西帰浦市 天地淵滝 野外ステージ
編集部 · Breath.Culture
