
第48回ユネスコ世界遺産委員会が19日、釜山BEXCOで幕を開ける。条約加入から38年で韓国が初めて開く会議だ。21の委員国を含め196の締約国の代表団など約3000人が釜山に集まり、自然遺産7件と文化遺産22件をはじめとする33件の登録案件をめぐって10日あまり議論する。その中には韓国の干潟の第2段階の拡大登録の案件も入っている。
釜山市が掲げたスローガンは「昨日の遺産から明日の誇りへ」だ。運営費は国費179億ウォンに市費13億ウォンを加えた192億ウォンで組まれ、市は会議期間中に12万人あまりが釜山を訪れるとみている。昨年7月にパリで開かれた第47回会議が釜山を開催都市に決めた。
開幕2日前の17日には、登録後の管理実態をまとめた結果が出た。
蔚山の盤亀川の岩刻画は昨年7月12日に世界遺産リストに載った。その1週間後の7月19日から8月24日まで、国宝の大谷里盤亀台岩刻画の中心岩面は水の中にあった。昨年1年間の浸水日数は計37日。2026年の重点管理対象文化遺産モニタリングの結果がこの岩刻画に付けた等級は、「注意観察」を意味するC-1だった。
浸水日数は年ごとに大きく振れる。2021年は18日、2022年は23日だったものが2023年には68日に跳ね上がり、2024年は1日も沈まなかった。降水量が決める。
大谷川を4.5㎞下ると泗淵ダムがあるが、このダムには水門がない。水がたまるとあふれ出る自然越流型のため、水位53mで岩面の一部が沈み、57mならすべてが水面下に入る。幅15m、高さ7.3mの水門3つと取水塔を新たに設ける事業が2030年の完成を目標に進んでいる。
同じ渓谷の国宝の川前里の銘文と岩刻画も「注意観察」の判定を受けた。高さ2.7m、幅10mの岩の面が上に25度ほど傾き、軒のように前に出ている場所だ。刻まれた面の下側を中心にコケや微生物による損傷が増え、岩盤の周りには湿気がとどまる環境ができつつある。

国立文化遺産研究院は岩盤面の11か所に変位計を取り付け、常時測っている。温度による揺れは幅が大きくなく、1年を周期に元の位置に戻るというのがこれまでの分析だ。
登録に向けた歩みは全国で続く。洛東江河口守り全国市民行動は17日、映画の殿堂からセンタムシティ駅まで歩き、洛東江河口の世界自然遺産登録と実効性のある保全策をあわせて求めた。全羅北道金堤市は金山教会の宣教基地をめぐって基礎学術調査を始め、年末に調査が終われば暫定リストの共同申請に移る計画だ。
忠清南道保寧市長は15日に国家遺産庁を訪ね、忠清水営城の登録への協力を求めた。釜山市自身も「朝鮮戦争期の避難首都釜山遺産」の2030年の登録を狙う。
リストに名前を載せることと、その名前を守り抜くことは、違う筋肉を使う。
会議は20日から本会議に入り、閉会式は28日または29日に予定されている。釜山市は会議の成果を盛り込んだ「釜山宣言」の採択を進めており、グローバル遺産フォーラムとユネスコ協力機関の誘致を今後の課題として残した。23日の歓迎晩さん会では釜山市立芸術団が「望む海」を舞台にかけ、地域の食材で用意した膳が出る。代表団は近現代歴史館と臨時首都記念館、伝統市場を回る釜山遺産フィールドトリップと、盤亀川の岩刻画や仏国寺を訪ねる世界遺産フィールドトリップに出る。
BEXCOがある海雲台とセンタムシティ一帯で、10日間にわたり世界各国の遺産の議論が交わされる。10月には同じ都市の映画の殿堂で第31回釜山国際映画祭が開かれ、そのラインナップは9月1日に公開される。
岩に描かれたクジラとシカは7000年近く水と風に耐えてきた。その絵が再び沈むかどうかは、リストではなくダムの水位が決める。今週釜山に集まった人たちがつくった文章がその水位に届くとき、登録はようやく始まりになる。
