
江原道チョンソン郡は11月19日、チョンソンのいかだ文化とナンピョンのトバン作り遊びを郷土文化遺産に指定した。チョンソンアウラジいかだ伝承保存会とナンピョン民俗遊び伝承保存会もそれぞれ保有団体として認められた。
今回の指定はチョンソン郡郷土文化遺産保護条例に基づいて行われた。1960年代に中断されていた文化が住民主導で復元され、30年以上続いていることから、条例に基づく体系的な保護対象として認められたものである。
チョンソンのいかだ文化は漢江の水運の歴史を含んでいる。チョンソンの住民は山で伐採した木をいかだに組み合わせて漢江を沿ってソウルまで運んだ。この方法は1960年代まで続いていたが、現代化により消え、1992年にチョンソンアリラン祭りで再演され、1993年からはアウラジいかだ祭りを通じて毎年実演されている。今年8月には第33回祭りが開催された。
チョンソンアウラジいかだ伝承保存会は、いかだ制作技術、運航方法、関連儀礼を33年間記録し、伝承してきた。祭り期間中にはいかだ乗船体験、祭礼実演、チョンソンアリランの公演が行われる。
ナンピョンのトバン作り遊びは、丸太と土で家を建てる過程を遊びとして再構成した民俗芸術である。家の土地を決めるところから煙突を取り付けるまでの全過程で、チョンソンアラリ、木道の音、土地を叩く音、ナンピョン農楽が共に響く。ナンピョン民俗遊び伝承保存会は1970年代からチョンソンアリラン祭りで毎年この遊びを披露してきた。
第1回チョンソンアリラン祭りから実演されているこの遊びは、ナンピョン里の住民の相互扶助の方法と伝統建築技術を含んでいる。遊びの形で伝承されることで教育的機能も果たしている。今年9月には江原特別自治道の代表として韓国民俗芸術祭に出場した。
キム・ジェソンチョンソン郡文化体育課長は「郷土文化遺産の指定により地域の伝統文化を体系的に保護し、継承する基盤を整えた」と述べ、「住民と観光客が共に楽しめる文化資産として発展させる計画だ」と明らかにした。








